里山って?

2010年にCNNでマシュー・ナイト(Matthew Knight)が提唱しました。それは里山とは地域の人々が自然の資源の豊かさを守る一方で、世代を超えて人々に恩恵を与えてきた、村と山に囲まれた景観のことです。国際自然保護連合、通称IUCNInternational Union for Conservation of Nature)のデータによると、2010年の日本の里山の陸地面積は日本の国土面積の約60%を占めていました。また里山イニシアティブの発表によれば、里山は日本が持つ土地という概念は既に過去の物であり、今では国際的にも重要な土地であると考えられています。

里山イニシアティブとは?

里山イニシアティブは世界中でも、伝統的な日本の森林の保護が必要であることを広めるために、日本政府とアメリカの大学機関である(UNU-IAS)によって作られました。現在では里山イニシアティブは規模を拡大し、世界中のたくさんの地域の伝統的な農業の認知を広める巨大なネットワークへと成長しました。

しかし日本では地方の人口減少が原因で、里山地域は放置され、かつて人々と共にあった森林の一部はかつての物になりつつあります。

 

 

能登半島での里山イニシアティブの活動

2011年、能登の里山・里海と新潟県の佐渡島は共に、世界重要農業遺産システムであるか考慮され、二者のうち、前者の能登半島は国内で初めての認定を受けました。また能登の里山・里海が考慮された要点は以下の点でした。 

  生物多様性保全に活用できる豊かな森林や海洋を利用する農業

  世代を超えてその伝えられてきた伝統的な技術を所有していた

  長い年月を通して守られてきた農業に関連した文化的な、信仰のある祭りを所有していた

 

里山イニシアティブとN-projectの繋がり

 N-projectは「若者達に能登の名産品や地域の魅力を発信し、地域活性化を目的とした、主に石川県内の様々な大学から集まった大学生により構成されています。

 

里山イニシアティブの活動と共通する所があり、N-projectの活動では若者を地方に集めることで、能登の里山の農業技術を次世代へ繋げる活動をしています。現在、N-projectでは日本酒の製造が主な活動だと認識されていますが、今年の目標として、メンバー内で野菜の収穫や醤油の製造などを通して、農業を盛り上げようと考えています。